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【体験記】CompTIA A+取得はITキャリアの羅針盤!勉強法からメリットまで完全解説

IT業界でのキャリアを本格的に考え始めた頃、真っ先に私の目に飛び込んできたのが「CompTIA A+(コンプティア エープラス)」という資格でした。

当初はその名前に馴染みがありませんでしたが、調べていくうちに、アメリカを発祥とし世界的に広く認知されているIT技術者の入門資格であり、特にパーソナルコンピュータのハードウェア、OS、ネットワーク、セキュリティといった基礎知識を体系的に習得できる内容だと分かり、強く興味を惹かれたのです。

当時の私は、IT関連の業務に携わり始めたばかり。Windowsの各種設定やネットワークの基本的な仕組みについて、日々の業務でなんとなく触れる機会はあっても、その全体像や専門用語を自信を持って理解しているとは言えない状態が続いていました。そんな手探り状態の自分にとって、CompTIA A+の学習教材は、まさに暗闇を照らす「IT知識の地図帳」のように感じられました。

学習は、CompTIA公式の日本語教材(CertMasterなどのeラーニングやテキスト)を中心に据えつつ、英語圏のYouTube解説動画なども補助的に活用しました。CompTIA A+の試験問題は、日本語で受験できるものの、IT用語の多くは英語がベースです。そのため、用語そのものに慣れ親しむ目的で、早い段階から英語の情報源にも触れておいたのは、結果的に非常に有効だったと感じています。

学習初期は、「BIOS(バイオス)」や「POST(ポスト)」といった、それまで耳にしたこともない専門用語の数々に戸惑うことも少なくありませんでした。しかし、知識が一つひとつ積み重なるにつれて点と点が繋がり、「ああ、パソコンという機械はこういう緻密な仕組みで動いているんだ!」と、全体の構造が腑に落ちていく感覚は、知的好奇心を刺激される楽しい体験でした。

試験は「Core 1(220-1101)」と「Core 2(220-1102)」の2科目構成で、それぞれ試験時間は90分、最大で90問が出題されます。CBT(Computer-Based Testing)方式が採用されており、指定されたテストセンターに出向き、パソコンの画面上で問題を解いていく形式です。選択問題が中心ですが、マウス操作によるトラブルシューティングや、ネットワーク設定のシミュレーションといった、より実践的なシナリオ問題も出題され、「ただ暗記するだけでは通用しない、本質的な理解が問われる試験だ」と身をもって実感しました。それでも、公式問題集や模試を繰り返し解くうちに、出題の「パターン」や「勘所」のようなものが見えてきて、実技に近い形式の問題にもある程度は対応できる自信がつきました。

無事にCore 1、Core 2の両試験に合格できたときは、プレッシャーから解放された安堵感で胸がいっぱいになりました。それと同時に、この資格の価値について冷静に考える自分もいました。「CompTIA A+を取得したからといって、すぐに仕事内容が劇的に変わるわけではない。むしろ、これはITプロフェッショナルとしてのキャリアを歩む上での確かな土台であり、次なるステップへ進むためのパスポートなんだ」と。

そして実際に、その後にITパスポート、情報セキュリティマネジメント、基本情報技術者といった国内のIT資格に挑戦する際、CompTIA A+で習得したハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、トラブルシューティングといった広範な基礎知識が、驚くほどスムーズな理解を助けてくれたのです。

まとめ

CompTIA A+は、これからIT業界という広大な世界を目指す人々にとって、まさに「最初の信頼できる地図」のような存在となり得る資格だと、私は確信しています。

もちろん、この資格だけで実務のすべてがこなせるわけではなく、日々の経験や更なる専門知識の習得は不可欠です。しかし、「これまで何となく感覚で触れていたIT技術」の数々が、明確な言葉と論理的な構造によって頭の中で整理され、体系化されていくあの感覚は、他の学習ではなかなか得難い、貴重な体験でした。

これからIT業界への一歩を踏み出そうとしている方、あるいは「もっとPCの仕組みを根本からちゃんと理解したい!」と願うすべての方にとって、CompTIA A+は自信を持っておすすめできる資格です。私自身、この資格取得の経験が、その後のITキャリアを築く上での揺るぎない土台となったと、今でははっきりと断言できます。

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